オビ=ワン・ケノービは、三船敏郎だった。
オビ=ワン・ケノービは、オビ=ワンの皮肉っぽい感じと、作品全体の“サムライ映画的”な雰囲気から、日本のスター・三船敏郎に役を振ることも考えたりした。
しかし、アレック・ギネスがハリウッドに来ていて、ちょうど撮影が終わったころだと知ったとき、彼をこの役に持ってくる可能性を検討し始めた。
ギネスとルーカスは何度も話し合った。
気のふれた老人の役を嫌いながらも(最初の設定ではオビ=ワンは気のふれた老人として登場することになっていた)オビ=ワンのおかしな部分を弱め、神秘的な高貴さを強める案を提示した。
ルーカスはこのアイデアに乗った。
これによって、オビ=ワン・ケノービに象徴される善と、ダース・ヴェーダーによどむ暗い悪との違いがくっきり際立つと思ったのだ。
参考文献
ルーカス帝国の興亡≪スター・ウォーズ≫知られざる真実 【扶桑社】
Voice actor laboratory 声優演技研究所
©三日月アルペジオ 忠藤いづる